シーズンのトレーニングとゲームを適切に定期的に計画し、最適なパフォーマンスを達成することはコーチの目標です。 トレーニングとゲームでのアクティビティを測定することにより、計画が守られていることを確認することができ、守られていない場合は調整を行うための指標とできます。

プレーヤーのアクティビティを測定するものとして、外部負荷とも呼ばれるいくつかの指標があります。 PlayerTekなどのGPSシステムでは、この負荷は通常、カバーされた距離、カバーされた高速距離、または消費されたエネルギーとして測定されます。

別の指標として、セッションで収集された慣性センサーデータに基づくプレーヤーロードの計算が挙げられます。

Player Loadメトリックは、加速度計データを使用してプレーヤーの負荷またはアクティビティレベルを計算します。 プレーヤーロードは有用で信頼性の高い指標であり、プレーヤーのアクティビティに関する重要な資料となります。

技術的側面

プレーヤーロードは、移動中の内部3軸加速度計のすべての軸にわたる加速度の合計です。 加速度の瞬間的な変化率を考慮し、それを倍率100で割ります。

スケーリング係数は、累積プレーヤーロードの合計値を減らすために使用されます。これにより、分析中の操作が簡単になります。

コーチングにおける側面 

このパラメーターは、トレーニングセッションまたはゲーム中にプレーヤーが行った作業量を示します。 ボリュームメジャーです。 数値自体は任意の単位で、実行された作業の総量を比較するための倍率として使用されます。

たとえば、合計プレーヤーロードが300のアスリートは、合計プレーヤーロードが200のアスリートよりも50％多い運動をしたことになります。この数値は、個々のプレーヤーが時間の経過とともに行った運動量を評価するためによく使用されます。 また、プレーヤーがトレーニングセッションで行った作業量を、過去のセッションと比較します。

プレーヤーロード計算式

プレーヤーロードは、多くの学術出版物で説明されているように、確立されたアルゴリズムを使用してPlayerTekシステムで計算されます（以下を参照）

PlayerTekシステムの場合、加速度計は400hzで動作し、次のように計算されたプレーヤーロードで100hzに平滑化されます。

ここで、axi、ayi、およびaziは、それぞれx、y、z方向の加速度値です。

i = 0、…、nは、セッション中にn +1ポイントでサンプリングされた加速度計ポイントを表します。

瞬時プレイヤーロード計算式

fwd: forward acceleration 

side: sideways acceleration 

up: upwards acceleration 

t: time 

PlayerTek

標準のボリュームメトリックの1つとして、[セッション]または[スカッド]ページのプレーヤーロードデータがあります。

プレーヤーロード値は、ランニングアクティビティから生じる影響によって計算され、これらの値は各プレーヤーのランニングスタイルに大きく依存するため、プレーヤー間で直接比較できないことを理解することが重要です。 90分のサッカーゲームで同様の距離をカバーするプレーヤーロードの値は、多くの場合、400から800またはそれ以上となります。

このため、トレーニング/ゲームのプレーヤーロードを選手間で比較する場合は、対象セッションのプレーヤーロードを、同選手の普段のプレーヤーロード値からのパーセンテージとして活用することをお勧めします。これは、スカッドチャートの右上隅にある％オプションをクリックすることで表示できます。このため、各アスリートのゲームのプレーヤーロード値を最初に設定する必要があります。

プレーヤー間の数値の大きな違いを把握することにより、特定のプレーヤーが他のプレーヤーよりも大幅に負荷の多かった可能性のあるセッションを見つけることができます。定期的なトレーニング計画が負荷レベルと一致しているかどうかを理解するために、時間の経過に伴う負荷値を確認することも重要です。

プレーヤーロードと距離のパラメーター

プレーヤーロードはタックル、ラックワーク、またはその他の非ランニングアクティビティ中に蓄積されるため、距離のみを運動指標として使用するよりも利点があります。 また、ランニングアクティビティが主なアスリートの場合、走行距離とプレーヤーの負荷の間には強い相関関係があります。 これは、ヒールストライクフォースが（たとえば）垂直加速度を生成し、それがプレーヤーの負荷式に反映されるためです（下の図を参照）。

PlayerLoad変数をの歴史

このプレーヤーロード式は、ラグビーユニオンアプリケーションでの運動を測定するための提案されたメトリックとして、オーストラリア国立スポーツ研究所（AIS）で最初に開発されました。.

Supporting Academic Publications

[1] A comparison of methods to quantify the in-season training load of professional soccer players. Scott BR1, Lockie RG, Knight TJ, Clark AC, Janse de Jonge XA. Int J Sports Physiol Perform. 2013.

[2] Accelerometer and GPS-derived running loads and injury risk in elite Australian footballers. Colby MJ1, Dawson B, Heasman J, Rogalski B, Gabbett TJ. J Strength Cond Res. 2014

[3] Accelerometer derived load according to playing position in competitive youth soccer. Barron D, Atkins S, Edmundson C, Fewtrell D. International Journal of Performance Analysis in Sport, 2014.